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「なぜそれを!?」
「君がダブルニャーメンバーのエージェントだということは、マイフェアレディの前では秘密にしておきましょう」
「いや、おもいっきり言ってるニャ!」
幸いにもチャーコの耳には念仏。
オレの尻尾がフリフリするのに心を奪われて、どうやら耳には届いていないらしい。
(この期に及んでチャーコが秘密を知っているか、作者も調べるのが面倒いというのは秘密だ)
「カエサル小うどんって何ブギ?」
「うわ~、抜かりなくボケ炸裂ニャ」
「カエサルコードとは、2000年前に暗殺された独裁官カエサルの怨霊封印を解く暗号ですワン」
「うわ~、こっちも動ぜずキッチリ解説ニャ」
トリオ漫才の真ん中の人ポジションは止めて、オレは返す刀で白い犬に疑問を投げる。
「それを知っているとはカイザー、お前は何者ニャのだ!?」
「私はキングマン。かつて世界を支配した帝王の怨霊が復活するのを阻止する秘密組織──それがキングマンの使命だワン」
「そんな秘密組織があったニャんて……」
どっかで聞いたことのある映画のタイトルみたいだ、という詮索は愚かしいことである。
なぜならば、作者の引き出しはIKEAのタンス並にお手頃なのだ。
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