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「どうやら、カイさんにカエサルの怨霊が憑いたみたいだニャ」
「アタチの飼い主カイを助けてブギ」
チャーコが瞳をウルウルしながら懇願した。
「もちろんだともマイフェアレディ。我々が力を合わせれば、きっとカイさんを助けられるワン!」
「皆星町はオレの縄張り。そしてカイさんは掛け替えのない仲間だニャ!」
「アタチも安全圏内から見守ってるブギ!」
3匹のひづめと肉球と手根球がガシッと重なった。
ここに「カイさん助け隊」が結成されたのである。
皆星町の森っこ広場に近づくと、なにやら騒がしいではないか。ガヤガヤと人が群れをなしている。
その中には、働き者のハムスターよっぴぃさんや、天才画家ホマレーヌ清水画伯や、魔女っ子ありすんとスライムモンスターのスランバもいた。
「何があったのブギ?」
「カイさんが変な人たちを集めて騒いでいるっぴ」
「変な人ニャと?」
「どうにも世紀末な感じで、80年代を彷彿とするぞい」
「昭和の香りがプンプンしますワン」
「うふふ、女王様プレイみたいで刺激的じゃない」
「ありすんの血が騒いでるブギ」
「彼らはいったい何をしているのですかワン?」
「新手のホストクラブかニャ?」
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