24人が本棚に入れています
本棚に追加
可哀想だな・・・
そんな風に見ていたら、彼女の走る順番が来た。
スタートラインに立つ彼女の表情が、普段の柔らかく可愛らしい表情から一変していた。
キリッとした引き締まった表情に、思わず俺は魅入っていると
『位置について、よーい。パァーン!』
スタートのピストルの音がした直後、彼女が軽やかに駆け出した。
その姿は美しく、俺は彼女から目が離せなかった。
しかも、彼女はとても走るのが速かったのだ。
見つめた先で、彼女はゴールテープをきった。
走り終わった彼女は順位位置に並びに行く。
そこには先に走った友人が居たのか、会話しながら柔らかく笑う彼女が居た。
最初のコメントを投稿しよう!