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俺はお茶を継ぐふりをしながら後ろ手でナイフを投げて刺客を刺殺したり、
お茶に軽い眠り薬を入れて姫がうとうとしたところで、残りの数人を一気に始末。お茶の時間も大忙しだ。
夜になるとお楽しみのお風呂タイム
姫が9歳になった頃から体を洗うことは拒まれてしまったけれど、
身辺警護という名目で、
湯殿についたてをして同じ空間にいられるように説得している。
立ち上る湯気に含まれる姫の香り。
一日の疲れが癒されるひと時だ。
その後はパジャマに着替えて就寝。
姫様は広い部屋で一人で寝付くのが怖いからと、「寝るまでそばにいてね?」
そう毎晩俺におねだりしてくれる。
(そうなるように明かりをすべて消して暗闇で就寝するよう習慣ずけてきたのだ)
この時の上目遣いのうるんだ瞳がたまらなく可愛い。
姫が寝付けるように子守歌を歌い、寝付いた後は小1時間ほど寝顔を堪能してから自室にもどる。
ここで仕事が終わりかというと、そうではない。
姫の世話が終わった後は、姫の本日の行動や可愛かったところを分刻みで業務日誌に書き込み、姫の可愛い姿をしっかり心に焼き付けてから眠りにつく。
これが俺の執事としてのしごと。
公私共に姫にすべてをささげて仕えている。
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