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執事のおしごと
俺は、オーロランジェ姫、通称オーリ様にお仕えする執事アベル。
姫様が誕生した日から16歳になった今まで、朝から晩まですべてのお世話を仰せつかってきた。
オーリ様は朝起きた時はふわふわの髪にしっかり寝癖がついてしまうため、俺の仕事はブラッシングから始まる。
ブラシですくたび漂う甘い香りを堪能した後はお着換えタイム。
コルセットの紐を痛みがないように締め上げる時に見える白い肌。
これを見ると眠気が一気にとんでいく。
しかし、姫はお年頃なせいか、着替えの手伝いや主なお世話を俺にされる事を恥ずかしがって、侍女を雇おうとする。
俺は自身の楽しみを守るため、新しい侍女が雇われるたび、侍女の部屋にカエルやヘビ、虫を投入。
遠方から得意の弓でスカートの端を射抜いて脅かしておっぱらっていた。
最初は姫もそんな私に対抗して、次々侍女を雇っていた。
だが、いくら新しい侍女を雇い入れても定着しないため、最近ようやく諦めて俺に手伝いをさせてくれるようになった。
姫は花が大好きで、執務の合間に休憩の際は庭園で一人でお茶会をする。
この時、何処から差し向けられたか分からない刺客が、姫の命を狙ってやってきた。
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