君と過ごした時間

登場人物

・宮古　莉律（みやこ　りつ）
高校2年。無趣味。
人生において楽しいと思える事があまり無くて毎日を“何となく”で生きている。将来の夢もない。
学校の授業も退屈だと思いよくサボっている。そのため教師からの信頼は薄いが成績はそれなりに良い。
環と出逢ってからは授業に出る回数も増えて、色んな事に興味を持ち始める。
学校での一番のお気に入りの場所は非常階段としても使われている屋外階段の踊り場。
理由は人があまり来なくて、日当たりが良いので寝るには丁度良いから。

・吉澤　環（よしざわ　たまき）
高校3年。小さい頃から病気持ちで治らないと言われている。
現在、父母はおらず母方の祖父母と暮らしている。
将来は医者になると決めていて、これは自分の病気を自分で治す為。学費は特待生なので祖父母への負担は少なく、大学もそうしようと考えており志望校は既に合格圏内。
常に眠そうで何に対しても面倒くさそうな表情と態度を取っているが、知識を得る事には意欲的。
よく本を読んでいる。
子供の頃に病気のせいで周りと同じように生活が出来なくて、生きている事に意味を見い出せず自暴自棄になっていた時期がある。

・奥村　雅美（おくむら　みやび）
高校3年。環の元カノ。少し派手めな女子でモテる。
雅美の方から環に告白し半ば強引に付き合ったのだが「つまらない」という理由で振った。
最近環に「ミヤコ」という仲の良い女子が出来たという噂を聞き、自分の元カレが他の女に取られると言うのが気に食わなくて、もう一度環とヨリを戻そうとしている。