冬と君

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実は、今日初めてこたつを使う。 買ってから日は経っているのだが、どうせなら彼女と一緒に使おうと思っていたから、使わずにおいたのだ。 ――――ピンポーン 「はーい」 「おじゃまします」 「寒かっただろ、入って入って」 「あ、こたつ」 狭い部屋だから彼女もその存在にすぐに気付いたみたいだ。 「エアコンだとどうしても寒いし、いいかな?って思ってさ」 「・・・・・・」 俺は『ほら』と言って、こたつを彼女に勧める。 しかし―――― 「やっぱり出かけよう?」 今来たばかりの彼女が言い出した。
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