四月

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「おはよ。」 「はよー、うわー宿題かー当たってないからってやってないわ。」 冷や汗をかいていると周りに人が集まりはじめた。 1人は銀縁眼鏡をかけた創(はじめ)。 眼鏡男子といっても暗くなくって、適度に整えた髪型といい 「かっこいい秀才感」を醸し出してる男の子。 彼も成績上位で、宿題に関しては本当にお世話になってる。 「お前さー、少しは自分でやんないと当たったとき大変だぞ。」 創が顔をしかめながらも宿題のノートを渡してるのは愁人(しゅうと)。 ワックスで整えられた髪と猫っぽい目、すらりとした手足をもつ ”ざ・イケメン” 成績はやや低めだけどスポーツ万能で、中等部時代はサッカー部エース だったらしい。 またそれも相まってイケメンくん。 入学して四月も後半となり この四人で過ごすことが多くなってきた。
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