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「目が覚めて琥太郎さんいないとやだなぁって…」
隼人も…そう寂しく思った夜を過ごしていたんだろうか。そうならそれからその寂しさを埋めるのは俺の役目。
「いるよ。独りになんてしない。ゆっくりおやすみ」
背伸びをするように唇にそっと触れた隼人の唇が震えていたのは気づかないフリをしておこう。
一緒に眠り朝を迎える。幾夜も想い慕んだことだ。
「眠ってもそばにいるよ」
嬉しそうに微笑んだ隼人の笑顔に満たされる。
その華奢な身体を抱きしめ、ゆっくりと瞼を落とした。
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