グランレン修練場創建局

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「少し明るめでいいよ。明るすぎず、絨毯よりは明るく。机は…どうかな。その椅子よりもまた少し明るい感じでどう?」 「執務中に目に入るものですからね。明るすぎないのはいいと思いますよ」 「じゃあ、もう一度パッセ通りに行って来よう!今度は荷持ちが必要だね」 「荷馬車も必要です。ああ、いえ、家具屋が運んでくれるかもしれません」 話していると、スーと親衛隊のルートヴィイ・リヒト…ヴィと、カイザック・ドュード…ザックが部屋に入ってきた。 「親衛隊の方は片付いた?」 ルークに聞かれて、ヴィが答えた。 「はい。数人は地図などを揃えに、外に出ました」 「地図!そっか、それも要るよね」 「居室の分も手に入れるよう伝えましょうか」 「うーん、そうだね。取り敢えずアルシュファイド全図と、レグノリアだけのもの、お願い。あとこれから、またパッセ通りに行くよ。家具を見るんだ」 「承知しました、徒歩でしょうか?」 「うん、すぐそこだし、歩くよ!」 そういうことで、ルークとカィンとスーと、親衛隊のハウント、ヴィ、ザック、ギイル・シュトゥッツウェル、クラウス・ロスは創建局を出た。 最初の家具店で望みのひと揃いが見付かり、店の者に言うとすぐに運んでもらえることになった。 急いで創建局に戻り、荷物を運び込んでもらうと、思った通り、均衡のとれた部屋になった。 「よし、始めるよ!その前に、お腹空いたねえ」 気付けば12時を大きく過ぎていて、ルークはナイエスに連絡を取った。 すると王城で移転の最中ということだったので、自分も昼食を摂るからナイエスも摂るように、と伝えた。 「どこに食事に行こう?」 ルークが首を傾げ、カィンが、コンツェル通り辺りでしょうか、と言ったとき、ギイルが声を上げた。 「あの、この近くにも食事ができるところが数軒あります。そちらへお連れしてもよろしいでしょうか?」 「えっ、ギイル、よく知ってるね」 「実はこんなこともあるかと、調べていました。この人数で入れるかは判りませんが、入れなければ分かれたらいいかと」 カィンが頷いた。 「近い方がいい。営業はしているのか?」 「はい。平日開いているところを調べたので。臨時休業でもなければ開いていますし、ほかにも数軒知っていますので、いずれかに入れるでしょう」 「うん、じゃあ、案内して!」 ルークの声に、ギイルは先に立って歩き出した。
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