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ちずが顔を赤らめて両手で頬を隠す。
「なに勘違いしてるのよ?」
「このクラスにいる人なんだぁ?
私が知ってる人?」
こいつ!聞いてない・・・
「キスの先もしたの?」
「してないわ!」
「え?じゃ、キスは?」
「まだだわ!」
「これからなんだぁ?わぁ~、楽しみ~」
なんであんたが楽しみにしてんの?
「違うから、元カレって私のじゃないから」
「え?」
ちずが急にシリアスな顔になった。
「まさか、私の元カレ?」
「そうだよ!ちずがあんな激しい」
「うそでしょ?!私の元カレといつ知り合いになれたっていうの?」
・・・激しい本と言おうとしたのに、ちずの爆走は止まらない。
「違うんだってば!」
「私達、同じ男と初体験しちゃうってこと?」
「私が言ってるのは本の話であって」
「あいつはやめておいた方が良いよ!
結局、からだが目当てなだけなんだから!」
「だから、話を聞きなさい!」
バァーンと机を叩いて、私は怒鳴っていた。
「ちずはまずもっと相手の言おうとしてることに集中するべきよ?もう、疲れたから一人にさせて」
私は立ち上がり、お弁当を持って食堂に移動した。
ちずを残して。
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