第2章 それは恋。きっと恋。

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ゾゾゾゾゾゾゾゾゾ 寒気! 私はひったくるように水筒の蓋を奪い取って、猛ダッシュで逃げた。 私を性的な目で見やがって!! やらしい妄想映像がまた流れ始める。 さっきの三年生と なぜかちずが見詰め合って告白する場面から始まった。 午後の授業の間に二人は彼の部屋の彼のベッドでおっ始めてしまった。 リアルでディープな絡み合いを止めたくても止まらない。観たくないのに、聞きたくないのに、知りたくないのに、性描写がエスカレートする。 もう、やめて。 もう、とめて。 誰か、助けて。 私の穏やかな時間を返してぇぇぇぇぇ 髪をほどいて顔を隠していると、先生がギョッとして私に聞いてきた。 「どうした?髪型が貞子になってるけど」 「頭が割れそうに痛いんです!」 「そうか、じゃあ帰る?」 「そうさせて貰います!」 私は荷物を適当に鞄にぶちこんで急いで学校から逃げ帰った。
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