第2章

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「それで、追試の追試である、課題がすぐ終わったのか」 翌日のお昼、葵はさっそく昨日あったことを話した 「ちなみに?その人の名前は?」 「えっと、たしか・・・、要、だったはず・・・」 「要!?」 「う、うん、そうだけど・・・」 いきなり反応した、彩音に葵はすこし引きつつも、肯定した 「なにもされなかった!?」 「え?なにもって?」 「喧嘩売られたり、殴られたりしなかった!?」 「し、してないよ!」 すごい勢いで聞いてくる彩音に対して、葵は頭がとれるんじゃないかっというほど首を横に振った 「なら、いいけど・・・」 「どしたの?急に・・・」 「そういや、葵はあんまり噂とか興味持たねぇ奴だったな」 「だって、噂って、みんなの勝手な想像がほとんどじゃん?そういうの、あんまり良くない気しかしないから」 「じゃあ、ここは、俺が話そう」 そういって切り出したのは、優一郎だった 「そいつの本名は九十九屋要じゃなかったか?」 「う、うん、そうだけど・・・」 「そいつは、あまり良くない噂しか立っていない。例えば、不良相手に無敗を誇っているというものや、果てまではヤクザに入っているという噂まで、さまざまだ。実際に見た、という人もいる。まぁ、少しくらいは色を付けて話が広まっているだろうが、ほとんど事実だろうな」 「でも、全部、見た人は、いないんでしょう?」 「ああ、だから、信じるかどうかは葵次第だ」 葵は優一郎から聞いた話と昨日自分の目で見た要を思い浮かべて、頭を振った 絶対、違う。あの人がそんなことするわけない・・・!
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