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「あぁ、なんか、めんどくさいことに巻き込まれてんのかと思ったら、お前は元気よく、これからも、うちの花、買いに来てくださいね、って言ってたんだよ。だから、ああ、こいつの家、花屋なんだなって。そっから、この辺に花屋がないか調べたら、見事に見つけて、案の定、お前の家だったわけ」
「へぇ・・・、そうだったんだ・・・」
「だから、お前は知らないうちに店を宣伝してたんだよ」
「うん・・・!」
要は優しく葵の頭を撫で続けた
「あ、あのー・・・」
「ん?どした?」
「いつまで撫でてるんですか?要さん・・・」
「あ!わ、わりぃ・・・」
照れたようにして、慌てて葵の頭から手をはなした
「なんか、お前、犬見たくて、つい・・・」
「い、犬・・・?」
葵はしばらく黙って考え・・・
「お、俺は、犬じゃない!」
と、頬を膨らませて、怒った
「悪かったって、な?」
「むー」
「テストのときとか、勉強見てやるから、な?それで、許してくんね?」
なんとか、葵の機嫌を直そうとする要
「あーあ、要。怒らせてやんの」
「善治・・・」
声が聞こえたほうを見ると、葵より少し背の低い男子が立っていた
髪の毛の下半分を金髪にした髪型をしており、少しチャラそうな印象を受ける
「はじめまして、俺、久保 善治(くぼ よしはる)。要の唯一の親友な。お前は、要の友達?」
「えっと、花園 葵です。要とは、この間の追試の時に知り合って・・・」
「そっか。じゃあ、お前も俺の友達な」
ニカッと笑う顔はまるで、少年のようだった
「なにかあったら、すぐ言えよ?要にいじめられたりとかしたら、すぐだぞ?」
「なんでだよ!?つか、俺、いじめねぇし」
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