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「あっおいー!」
「あ、善治」
帰り支度をしていると、善治が廊下側の窓から声をかけてきた
「要がちょっと用事あるから、先行っててくれてって」
「そうなの?じゃあ、一緒に帰ろう」
「おう!」
葵はカバンを肩にかけ、善治とともに玄関に向かった
「葵、ちょっと待ってて」
「うん?」
善治はさっさと靴を履いて、外へ出て行った
葵は靴を履いて、外で善治を待った
「おまたせ~」
善治は自転車をもって、玄関に戻ってきた
「あ、自転車通学だったんだ」
「そう、こっからちょっと家も遠いしね」
「そうなんだ。じゃあ、いこっか」
善治と葵は横に並んで、歩き始めた
「へぇ~、じゃあ、要と善治は中学校からの仲なんだ」
「そうそう、中学の頃のあいつなんて、もーやばいぜ?」
「やばいって?」
「喧嘩っ早くて、だれも手が付けらんなかったんだよ。俺もあいつとよく喧嘩したなぁ」
「どっちのが強かったの?」
「そりゃあ・・・、うん、要かな」
「やっぱり?」
「あいつにはかなわねぇな~」
「へー。あ、ここだよ。お店のほうで待ってて」
「オッケー」
葵は自宅のほうの玄関から家の中に入った
「ただいまー!」
「おかえりなさい、葵」
「ただいま、母さん。今日、友達連れてきたんだ。お店のほうにいるから、お菓子持ってってもいい?」
「いいわよ。でも、お客さんの迷惑にならないようにね」
「はーい!」
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