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「いってきまーす!」
「いってらっしゃーい」
春休みが明け、始業式の日
葵はいつも通り、制服や荷物を準備して家を出た
そして、向かうのはお隣の家
チャイムを鳴らすと、すぐに玄関が開いた
「いつも通りだな、葵」
「おはよ、和真」
「おう!」
幼馴染の和真とともに、学校へと向かう
その途中に
「おはよー」
「あ、彩音。おはよ」
幼馴染の彩音が待っている
いつもきまってこの3人で登校していた
「今日から、2年かー」
「また、同じクラスだといいね」
「さすがにないでしょ、それは」
「なんか、仲いいやつらは離すとかなんとか、あったよなぁ」
他愛もないことを言い合いながら、学校までの道のりを歩く
学校につくと、玄関前に張り出されているクラス発表の紙の前にたくさんの人がいた
「おーお、いっぱいいるなぁ」
「えーっと、私たちは・・・っと」
「あ、みんな一緒だ」
「お、やったじゃん」
「今年もよろしくね」
「うん!」
3人は自分たちのクラスへと向かった
クラスにはちらほらと生徒が座っていたり、廊下で立ち話をしたりしていた
「あ、寧々!桃~!」
彩音は廊下で話している女の子たち、佐伯 寧々(さえき ねね)と望月 桃(もちづき もも)を見つけ、抱き着いた
「あ、彩音ちゃんだ~」
「おはよ、彩音」
「寧々と桃は何組?」
「私たちは3組だよ。彩音は?」
「私たちは5組だよぉ、離れちゃったぁ~」
「あらあら」
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