第1章

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数日後・・・ 実力テストを終え、結果が掲示板に張り出された 「何位だった?和真」 「俺は、58位、まぁまぁかな。彩音は?」 「私は40位」 「まーた、お前に負けた!」 「あんたと違って、ちゃんと勉強したもんねー」 「・・・ま、後ろで灰になっているやつよりはましだろ・・・」 そっと2人が振り返ると、そこには灰のように真っ白になった葵が立ち尽くしていた というのも、想像通り、追試になったためだ 「ま、まぁ、葵、頑張れ」 「私たちは、どうもできないから・・・」 2人はポンと葵の肩に手を置いた 「う、うぅ・・・」 放課後、さっそく追試を受ける事になった 指定された教室に行くと、数人の生徒が座っていた 「あ、来たわね。君、そこに座って」 「は、はい・・・」 葵は指定された席に座った 「まぁ、一人足りないけれど、しょうがないわね。今から、追試のテストをします。これで合格点に行けば、追試は終わりですが、行かなかったら、課題を与えますからね?」 そういうと先生はテストを配り始めた 「それじゃあ、終了時間は今から30分後ね。問題も少ないから、終わるでしょう?それじゃあ、始め」 一斉に、鉛筆を動かす音が聞こえ始める そして、次第に音が小さくなりながら、終了時間を迎えた 「やめっ、それじゃあ、回収していくわね。このまま、丸付けするから、終わるまで待っててね」 そして、先生はすらすらと丸付けをしていく ものの15分ほどですべての丸付けを終えた その結果は・・・
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