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「ですが、それだとどうして被害者は裏口から出たのでしょうか?」
「それに何故体育館に戻ってきたのですの?」
探、椿も疑問を口にする。
だが刹那はその疑問には答えることなく、探にスマホを放り返すと。
「行くか」
と言い、廊下を歩き出した。
そしてある程度歩みを進めた後、刹那は振り返りポカンとする実月達に声をかける。
「なんだ、ついて来ないのか?」
「どこに行くつもりなの?」
「……全く、察しが悪いな」
刹那は窓の外を指差した。
「殺人現場の体育館に決まっているだろ」
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