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原案
目覚めるとそこは屋外階段の踊り場だった。
「おい、どうした?死んでんの?具合悪いのか?救急車呼ぶ?」
焦った声で室田大輔は起こされた。声を掛けたのは、たまたまビルの屋上の防水工事の為に非常階段を上がってきた塗装職人の山口寛太。
「あぁぁ、す、すみません、ちょっと寝てしまっただけです。大丈夫です」
大輔はこのビルの13階フロアーに洒落たオフィスを構えるフェビラス建築デザイン(株)の社員だ。しかし、2日前に前触れもなく社長が失踪し会社は計画倒産をした。オフィスの鍵は替えられドアには弁護士の連絡先と立ち入れないことを示した紙が貼ってあるだけ。大輔は混乱しながらも社長を信じ、携帯から取引先や顧客に謝罪、疲労困憊していた。ただならぬ様子から投身自殺を心配した寛太は大輔を牛丼屋に連れていき話を聞く。
日焼けし年上に見えたが実は年下で、やんちゃそうだがズバッと核心をついてくる寛太に大輔は励まされる。そして寛太が務める小さな塗装会社「猿田塗装(株)」の猿田社長が大輔をスカウト(その後、塗装だけでなくリフォームを打ち出しモンキー☆リフォーム(株)に社名変更)大輔はここで働きながら自分たちで直接施工する現場のおもしろさと仲間たちとの個性のぶつかり合い、依頼主の人生ドラマに向き合いながら人間として成長していく。
リフォームの依頼は水回りや間取りの変更のようであっても案外それだけではないことが多い。リフォームは床や壁紙をはがして初めて家の不具合がわかるように、蓋をしていた問題を浮き彫りになる。このドラマでは依頼主の悩みをおせっかいにも「自分事」として一緒に悩み改善していこうと熱を持った人達「モンキー☆リフォーム(株)」の騒がしくも温かい面々が人々を巻き込みながら進んでいく。
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