桐島京次という男

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樋「それで最初につかさに近づいたんですね。あの写真を撮るために」 高「…。」 神「でも、なんでそんなもの撮る必要があるんだ? やっぱり俺らの中を悪くするためか?」 樋「それもあるけど、本来の目的は俺ら自身にボタンを押させて間違えた答えを出させ、俺らを殺すこと。そして、俺らに過去のことを思い出すように仕向けることだったんだ。現にその後、柴宮は五十嵐と詐欺紛いのことをしていたことを暴露し、五十嵐は柴宮が犯人の1人だと思い込みボタンを押した。多分、2人が仲違いするだろうっていう読みがあったんだと思う」 神「そういうことだったのか…」   桐「素晴らしい考察力だ。君は刑事に向いているね」 樋「そんなに大したことでもないです。それに分からないこともあります」 康平は桐島の目を真っ直ぐに見つめた。 樋「…あなたの共犯って一体誰なんですか?」
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