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?「……ん」
頭がクラクラする。
眩しい光が目を刺激する。
どこだここは。
…ガチャ。
?「えっ?」
…ガチャガチャ。
なんだこれは。
見ると両手両足が枷で繋がれている。
動かす度に鎖の音が室内に響く。
全く外れる気配がない。
周りを見てみると、見知った顔があった。
?「矢神さん! 矢神さん!」
矢「う~ん…」
声をかけると、彼女は目を覚ました。
矢「ん…。樋口君?」
ガチャ。
矢「えっ!? 何これ!」
彼女は今の状況を飲み込めずにいる。
?「うっ」
後ろから声が聞こえた。
?「おわっ! 何だこれ!」
この声には聞き覚えがあった。
?「おいっ! つかさ! つかさ!」
つかさ?
高「えっ!? 何? どういうこと?」
?「うるせぇなぁ。休みの日くらい静かに寝かせろよ…って、はっ? 何だこれ?」
?「う…ん、どうしたの翼。えっ!? 何? 何なの!?」
この声は、翼と麗香か!?
?「あ、あの! あの、皆さん聞こえますか!」
後ろから別の人の声が聞こえた。
樋「その声は慶太か!」
本「は、はい。なんかよく分からないんですけど、鎖みたいなので拘束されてます」
神「俺たちもだよ!」
樋「(何がどうなってるんだ?)」
何故こんな状況になっているのか。
この場にいる誰も理解できていなかった。
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