人物設定とあらすじ

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【あらすじ】 目覚めると、そこは屋外階段の踊り場だった。 根津美郷(ねず みさと)が目覚めた時、全身びしょ濡れ、しかもウェディングドレスを着ていた。 状況が理解できない中、レスキューとタキシード姿の男、三木 洋輔(みき ようすけ)が現れる。 自分はつい先程まで、洋輔と結婚式の二次会を行っていたという。ドレスのままナイトプールに飛び込み、上がったところで足を滑らせ、隣のビルの階段踊り場に落下したのだと彼は説明した。 彼は自分の夫だと言うが、美郷は全く彼に覚えがない。それどころか結婚式さえ身に覚えがない。 なぜなら彼女の意識は大学に入学したての時間で止まっているからだ。 幼少期から冴えなくて、ネズミと馬鹿にされていた美郷が、26歳の今はミニーという愛称でモデルをしているという。そしてイケメンで医者の夫がいる。周囲の友人も住む場所も、これまで縁のなかったキラキラしたものばかり。 今の親友だというモデル仲間の植田 花梨(うえだ かりん)に相談してみたが、彼女と出会った23歳の頃には、美郷は既にモデルの仕事をしていたという。 実家に連絡を取ってみたが、家も家族もなくなっている。洋輔曰く、美郷自身が「両親は大学の頃に他界し、家は人手に渡った」と説明したらしい。 学生時代の同級生で、美郷のことを覚えている者はいない。 自分は別人なのか?しかし、感じは変わっているが確かに自分の顔ではある。 おしゃれや恋愛には全く疎い美郷は、仕事でも失敗続き、夫の洋輔ともすれ違いばかりだった。それでも少しずつ洋輔と心を通わせ、彼の協力も得て自分の過去を調べ始める。 やがて、野田 澪(のだ みお)という大学の同級生にたどり着くが... これは記憶喪失か、タイムスリップか、パラレルワールドか... 覚えのない数年間をたどる、美郷の旅が始まる。
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