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「座れお前等!フェンリル、一寸と猿を部屋で休ませておいてくれ。お前達は一人ずつ自己紹介していってくれ!」
「…じゃああたしから。スルトと言います。お姉様の新しい妹です。」
「あらあら、新しい家族と言う訳ね。それは桃のアーティファクト?」
「はい、預けるとだけ言い残して気絶したので…一応持ってます。」
「我々は!」
「あっ、金銀はもう良い。」
「へへへ…」
「ヘラヘラするなオニ!お義父さんは我々を心の底から理解してくれたのだ!」
「してねぇわ!するつもりも無いわ!!」
「えっと…私はエラです。出身は魔導王国ですが、鬼ヶ島で働いてました。今は雇い主の為に仕事と素敵な物件を探しにきました。」
「…ちょっと何言ってるのかわからないが、婆さんが仕事の紹介は出来るみたいだし…まぁ可愛いから良いか。」
「…おい。」
「…ッ!」
お爺さんは威圧されました。
「では、自分は兎佐義(うさぎ)組の代表をしております。お見知りおきを。」
「急に誰だよお前は!!」
「うさぎさん可愛い!」
「…ありがとうございやす。」
「ソシテワタシハ魔導王国ノオウジサマデス。ヒレフセ。」
「何で二人も増えるんだよ!普通一人だろ!一人でもおかしいけどな!ソシテじゃねぇよ!誰だお前等は!!」
「メッチャカワイイ娘ガイルッテ噂ヲキイテ嫁ニモライニ来マシタ。」
「何だその頭の悪い理由は!バカの国の王子様かよ!」
「自分も姫をお連れする責任があります。」
「…あれ?…アンタ見た事ある気が…」
「…?自分は覚えがございやせん…ただ、姫には運命を感じておりやす。」
「ふかふかー」
明らかにカタギでは無い様子のうさぎさんに異様に懐くかぐやさんでした。
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