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「ただいま!」
「あっ、おとーさん!」
「あらあら、お帰りなさい。ご飯出来てますよ。」
「ひっ!姫!!」
「へへ…良い匂いだなぁ。」
「あら、こちらは?」
「初めましてお義母様。僕は銀鬼と申しますオニ。連れの者は金鬼とお呼び下さいオニ。」
「とおるです、よろしくな。」
「銀鬼さんって言ったら桃ちゃんと赤い鬼さんの喧嘩を止めてくれた人ね?あの時はありがとう。」
「姫の為ですから!お義父様もこの通り救出して参りましたオニ!」
「ぎんがおとーさんを助けてくれたの?ありがとう!」
「だぁぁっ!可愛いっ!!お安い御用オニぃ!!」
「へへ…いただきまぁす…」
「くらぁっ!バカ金っ!お前は色々何してんだオニ!僕の将来の実家だぞ!どれだけくつろいでるオニ!!」
「誰の実家だ!!…まぁ、彼等に助けられたのは本当なんだ。婆さん、そのままご飯を食べてもらってくれないか?」
「えぇ、えぇ。わかりましたよ。今日は熊が魚を沢山獲ってきてくれたから、たんとお食べ。」
「熊っ!流石だな!」
「グルルァァっ!」
「………こ、怖…!」
喜びの雄叫びを上げる熊さん。
初めて二本足で立つ姿を見たお爺さんは褒めたのに腰を抜かしてしまいました。
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