ただ好きなだけ。

登場人物

・安達 沙那（あだち さな）
大学の先輩であり、義兄の和臣に想いを寄せているが叶わないと分かっているのでずっと隠し通している。
和臣に好きな人が居ることは学生時代から知っていたが、相手が自分の姉だとは知らずに相談に乗っていた。
美沙と和臣が知り合いだった事も紹介された時に初めて知る。
姉の事も和臣の事も好きだから二人には幸せになって欲しいと思っているのだが、姉の元恋人との事情や和臣が言った言葉の意味を知らないから、複雑な心境でいる。

・森本 美沙（もりもと みさ）
沙那の四歳上の姉。
元恋人の健人とは色々あり別れ、現在は和臣と結婚し子育て中。
沙那が和臣に想いを寄せている事を知っていたのだが、健人との事を和臣に相談している内に気持ちが育ち結婚に至った。その事を沙那に言えないままでいる事を申し訳ないと思いながらも隠している。

・森本 和臣（もりもと かずおみ）
沙那の三歳上の義兄。沙那の大学時代の先輩でよく一緒に飲みに行く仲だった。
学生時代からよく沙那に恋愛相談をしていた。
相手が美沙だという事は健人との事情を教えたくなかったので黙っていた。
美沙とは高校の時からの知り合いで仲良くしていた。美沙と健人の事情を知っており、相談にものっていた。相談にのる内に守ってあげたいという気持ちから恋愛感情が芽生え、健人から奪うような形で美沙と結婚したので、美沙がまだ健人の事を想っていると勘違いしている。

・臼井 健人（うすい けんと）
美沙の元恋人。
美沙とは高校の同級生で健人から告白し付き合っていた。けれど色々あり別れる。
自分と別れてから美沙が和臣と付き合った事を知らず、最近になって結婚したことを知る。
沙那とは面識あり。