1の章 ◇元軍人の警備員◆

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木ノ実 夏蓮 (私) 「あ、わ…私は!」 ミキナ (お団子頭) 「わたし、ミキナぁ! よろしくね…♪」 サヤエ (おかっぱもどき) 「あたしはサヤエ~! 仲良くしてねぇ~ん?」 サヤエさん、胸だけは大きいから 誘惑するのは得意なのよね… 私は両手の拳を握る オタオ (メガネ男) 「じぶん、オタオて言うっす… よろしくっす」 私は振り向く… ヤセオ (やつれた男) 「ぼくは、ヤセオです… これからどうぞよろしく」 サヤエさんとミキナさんは カルムさんに詰め寄って… 私は自己紹介するタイミングを 完全に見失ってしまった…… サヤエ (おかっぱもどき) 「素敵な指先ねぇん? それ、どこで買ったマニキュアなのん?」 カルムさんは苦笑いしてて… 私はうつ向いていた カルム=リファイン (警備員) 「えっと、少し離れてくれますか?失礼…」 うつむく私の視界に入ったのは カルムさんのミリタリーブーツ… カルム=リファイン (警備員) 「お名前、教えてくれますか?」 私は顔をあげたっ… 彼の血色の瞳…みとれちゃう… あ…! 木ノ実 夏蓮 (私) 「あの…初めまして…わ、私… 木ノ実 夏蓮と申します」 見上げる彼は穏やかに微笑む カルム=リファイン (警備員) 「はい、初めまして… 木ノ実 夏蓮さん、いい名前ですね おや、貴女の指先…」 私は彼に優しく手をとられてしまった…っimage=508830699.jpg
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