俺様はベイビー あらすじ

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目覚めるとそこは屋外階段の踊り場だった。俺は何年か前にやり捨てた女の胸に抱かれている赤ちゃんになっていたのだった……。 主人公は大手広告代理店のコピーライター木崎勇吾(26)。彼は資産家の息子として生まれ、両親から甘やかされて育ったバカなボンボンであり、ダメな男である。 これまでの人生で何一つ苦労したことのない勇吾は、コピーライターの名刺を振りかざしては身近な女性を片っ端から口説いてはやり捨てる日々を送っていた。そんなある日、勇吾は残業開けに上る朝日を見て突然気を失ってしまう。すると、勇吾は二年前にやり捨てた看護師・星野絵里(25)の胸に抱かれる生後10カ月の赤ちゃんになっていたのだった。訳が分からずパニックに陥る勇吾だが、心の声とは裏腹に喋る言葉は赤ちゃんの泣き声となり、体だってようやくハイハイが出来るようになったばかりで思うように動かない。このドラマはそんな勇吾が赤ちゃんの体を通して、絵里との関係、そして自分の人生を振り返り、心を入れ変えていく物語だ。赤ちゃんの体になった勇吾は、シングルマザーで子育てする絵里の暮らしぶりから、この赤ちゃんは自分の子供なのではと思い始める。もちろんそれを確認するすべは今の勇吾にはない。そして、絵里の赤ちゃんに対する献身的な姿とその優しさから、なぜ自分はあの時、絵里をもっと大切にしなかったのか後悔し始める。そんな折、絵里は独り身で出産した産院の担当医・小暮正人(32)と再会する。出産時から絵里のことを気にかけていた正人は絵里に頻繁に会いにくるようになる。絵里に想いを寄せ始めた勇吾は絵里と正人の関係をどうにか阻止しようとするのだが、赤ちゃんの姿になった足掻きはむしろ二人の関係を親密にさせてしまう。果たして、この三人の関係やいかに。そして、赤ちゃんになった勇吾の運命は―。
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