☆園山美月☆

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☆園山美月☆

あの日から毎日放課後に勉強を教えてもらえることになった。毎日氷藤くんと話せてラッキーって思ってるんだけど、あの日から晴輝の様子がおかしい。でもいくら幼馴染みだからってプライベートはあるから何も聞かないけど。 今日も二人で勉強会。ふと窓のそとに目をやると、 「あっ、雨。どーしよー、私……氷藤くん!?どうしたの?顔赤いけど、熱!?」 と言って氷藤くんのおでこに触れると更に赤くなった。 「ちょ、園山さん。熱はないから……とりあえず手、離して」 「あ、うん」 氷藤くんはふぅ、と息を吐くと 「……不意討ち」 と言った。 「不意討ち?何が?」 「……“雨”って言ったから、ビックリした」 「雨?…ああ!そういえば、氷藤くんの名前!」 それにいちいち反応する氷藤くんが可愛くてつい、 「じゃあさ、これから『雨くん』って呼んでいい?」 「……いいよ。それなら僕も『美月さん』って呼んでいいですか?」 今度は私が赤くなる番だった。大きく頷くと、 「おあいこだね。美月さん、真っ赤だよ」 と言われた。自分の名前がこんなに特別に聞こえたのは、初めてだった。 それから数日後、事件は起こった。 休み時間の移動教室で、私は、
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