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目を覚ますと、そこはピンク色の野原だった。
なんだ、このファンシーな野原は。
見渡す限りピンク、ピンク。
花畑か?
てか、なんでオレ、こんな野原で眠ってたんだろ。
立ち上がろうと地面に手をつくと、べっとりとした感触がした。
手のひらを見てみると、ピンク色の粘着質な物体がへばりついている。
うわ、なんかコレ、気持ち悪い。
手を振って払い落とそうとするけど、そのピンクの何かは意外と粘っこくて、振ったくらいじゃとれそうになかった。
きしょいなー。とりあえずズボンでふいとくか。
ジーンズの太ももに手をこすりつけて、なんとかそのピンクの粘りをこそぎ落とす。
そして改めて立ち上がり、周囲を見渡した。
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