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分かんない? 何が? 「何がですか?」 私は頭上にはてなマークを浮かべながらそう返すとクスリと笑われた。 「目を閉じてよ」 「え?」 目を閉じる? 何で? 分からなくてキョトンとすると、再びクスリと笑う海さん。 「キスしたい」 「え」 海さんのまさかの言葉に私は固まる。 そして動悸は更に激しくなり、鼓動が鼓膜まで響き始める。 「だって俺、椿の旦那様なのに、キスしてないっておかしくない?それなのに洸としてるっておかしくない?」 海さんは笑顔で話しているが、何故かヒヤリと感じるのは気のせいではないだろう。 確かにおかしいですね。
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