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「次に、こたつに潜ったときの正しい姿勢ね。まず、足を折りたたんで胴体だけを温めます」
そう言ってお母さんは体を丸くした。
僕も体を丸くする。
「これを二十五分」
「なんで？」
「それがベストだからよ」
お母さんは自慢げに言った。
「これはあくまでもレクチャーだから。二十五分経ったとして、次の姿勢について話すわね」
すると、お母さんは折り曲げていた足をこたつの中心に向けてだらりと伸ばした。
「次は足先を温めます。このとき、足に力を入れずに、肉球の表面をこたつの一番温かいところに向けるイメージで」
僕も真似して足を伸ばした。
「これは十五分」
「なんで？」
「それがベストだからよ」
お母さんはまたもや自慢げに言った。
「で、次の姿勢」
そう言って、お母さんはごろんとおなかを見せた。
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