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「脱ぎたい。脱ぐ」
「うん。脱いだら触って舐めて、ほかにもいろいろしちゃう」
手早く理斗のシャツのボタンを外し、ベルトを抜いてボトムを脱がせている理真から立ち昇るアルファのフェロモンの匂いに理斗は一層息を荒くする。衣類をすべて取り払われて不安に思うのと同時に、理真が自分の体を舐めるように見ているのを感じると昂ぶるのを抑えられなかった。
「理斗、細いね」
そんな感想とともに理真がふたたび胸に手を伸ばして硬くとがった突起を愛撫する。理真は何が面白いのかじっと観察しながら指で挟んだり弾いたりこねるようにしたりと散々いじっていた。
「ん、ああ……えっ?」
理真が舌なめずりをしたのが見えたので理斗は力の入らない体を起こそうとしたが、理真はそれを妨げるように理斗の両手を押さえつけ、今までいじり回していた突起に吸いつき音を立てて舐め始める。
「あっ。うあ!」
生き物のように這う舌の感触と、顔が近づいたことによって強く感じる理真の匂いに理斗の理性は半分以上が飛んでしまった。もっと別の場所にも触れてほしくなって腰を浮かせ、自分に覆いかぶさっている理真の腹の辺りに勃っているものを押しつける。理真が驚いて顔を上げても理斗の腰は止まらなかった。
「りま……んん、理真ぁ」
「ちょ、ちょっと理斗。待って待って!」
なおも腰を擦りつける理斗を見下ろしていた理真がVネックのカットソーを勢いよく脱ぎ捨てる。
「あーもう何だよ、このエロいの。可愛すぎ! ちゃんとしてあげるから止まって!」
叫んだ理真は理斗の腰をつかみ、先走りにまみれた中心をパクリとくわえて根元から先端までをゆっくりと舐め上げ、ふたたび口の奥深くまで納めた。それを何度か繰り返した後に先端だけを含まれてすするように舐められると理斗の頭は真っ白になる。
「ああ、あっ。ん、んあ!」
「ん……理斗、気持ちいい?」
「そこで、しゃべる、な……あ、あ!」
理斗の腰を押さえていた理真の両手はいつの間にか外れていた。くわえた中心に片手を添えた理真は、もう片方の手と自分の膝を使って理斗の足を開かせる。理斗は少しだけ抵抗したもののかなうはずもなく、わずかに開いた足の間にすぐに理真が体を割り込ませた。
「あ、駄目だ。そこは駄目」
「そこって? このぐしょぐしょに濡れてるとこ?」
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