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マンションの一室。ワンルームに麗爾は住んでいた。本名は有田怜奈と言うことを聞いたが、育子は変わらず麗爾と呼んでいた。
「その名前で呼ばれると、私の全てが受け入れられてないみたい」
どこか複雑な表情で麗爾は受け止める。
「でもね、麗爾。私はあなたの男装が好きなの」
暖房の効いていない冷えきったワンルーム。
炬燵だけが唯一の暖だった。育子は切なげな声を出しながら、麗爾の肢体の上に手を這わせた。服を脱げば麗爾はやはり女性で、筋肉がしっかりとついていながらも細い腰をしていた。臍から筋肉の筋を伝って、育子は麗爾の身体の上をよじ登る。普段は服で隠している柔らかな谷間に顔を埋め、恍惚とした表情を浮かべた。
「素敵。こんなものを隠しているだなんて」
互いに、生まれたまんまの身体を炬燵につっこみながら。
育子はすんすんと肌の匂いを嗅いだ後、膨らみの先の隆起にむしゃぶりついた。麗爾は、普段のアルトボイスとはかけ離れた女の声を出した。
激しい揺れに、天板の上に置いてあったリモコンが落ちる。育子の愛撫は男性的だった。
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