先先々代しょこらあと

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目の前の女の子は、駅前のファーストフードでバイトしている時にお釣りと共にラインの番号が書いたレシートをくれた女子大生あかりさん。 女子大生と言うエロい響きと、豊満な胸に連絡しないわけにはいかなかった。 数回デートしてしまったが、心苦しい。真実は告げれないまま、逃げてしまっんだ。 「部活部活ってあんたさ、私と」 ――これは、モテる男なら一度は言われる『部活と私、どっちが大事なの?』ではないだろうか。 生唾を飲み込みながら、王道のセリフを心躍らせて待った。 「私と、菜々美と奈津と唯とルイ十三世とメアリーと星五の無駄に際どい服着てるレアキャラ、誰が大事なのよ!」 ばれてる。俺があかりさん以外にデートしているのがばれてる。 でもソシャゲのキャラや、家の雌のプードル、ルイ十三世ぐらいは大目に見てほしい。 「あかりさん、貴方にだけ言うから信じてくれますか」 「本当だったらね。嘘だったら許さないから」 今にも右ストレートを繰り出しそうな右手の拳を見ながら、俺は大きく息を吸い込んだ。 「実は、本命の女性とお付き合いするには、それまでどんな女性のデートも断ったらいけない呪いがかかっているんだ」 「……は?」
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