0人が本棚に入れています
本棚に追加
「あれー?学校の生徒らいませんぜ」
「何故だ?今日は水曜日...。」
「今日は学校が休みだってことにしておいたからな~」
海斗は、2人の青鬼の前に対峙していた。
「なぁに、なら征服が簡単になっただけだ、悪いけど、そこどいてよ。」
そう言いながら、海斗の方に青鬼が走っていく。
その瞬間、走っていった青鬼が吹っ飛ばされた。
海斗がさらに取り出したのは、3枚の呪符。そして、残りの3匹の鬼に告げた。
「ここより先に進もうってんなら、こいつと同じ目にあうぞ」
「ええい、そいつが油断してただけだ!」
そして3匹の鬼は金棒を持って走ってくる。そして、一瞬で氷漬けになった。
法術 『氷菓』。相手を一瞬で氷漬けにする術だ。殺さず相手をダウンさせるにはうってつけなので、海斗はよく使っている。
「さあて、この先にはどんな奴がいるのかな?」海斗は少し余裕の表情を浮かべた。
「なぁにー?人っこ一人いないじゃない~。警戒して損した~。」
そうブツブツ言っているのは、青鬼隊副幹部てあった。
「あら、それは悪かったわね。」
「なぁんだ~。やっと人いたと思ったら、1番弱そうなやつじゃーん。つまんねー。さっさと終わらせて先行こ~」
そう言って足を動かそうとした瞬間、
「わぁっ!」
両足を正確に撃ち抜かれていた。
理亜が打ったのは、ただのBB弾だ。だが、自身の法力で対妖怪用にコーティングしているので、妖怪に対しての威力は実弾にも劣らない。だが恐るべきは、その正確さだ。
理亜は、サバゲー界で『死角の魔女』と呼ばれるほどのサバゲーの達人だ。その正確さはプロにも引けをとらず、さらに早撃ち、超遠距離射撃、さらに体術にも秀でている。
副幹部には、相手が全く油断できない人物だと、一瞬で理解した。そして、不敵な笑みを浮かべた。
「前言撤回~。すごいよあんた、なら、あたしも本気でいかせてもらうよ?」
今、私は北校舎を回っている。だが、まだ誰とも遭遇していない。おそらく、ほかの二人は交戦中なのだろう。
ガタガタガタ...。
突然の振動。そのすぐあとに、数十本の短刀が私めがけて襲いかかる。だが、その短刀を全て、宵闇で法術を使わずに薙ぎ払った。
「やっとお出ましか、遅いねー。」
私は、今まで感じたことのない恐ろしい気配のバケモノを前に、余裕を偽って、そう言い放った。
最初のコメントを投稿しよう!