朝が僕を突き放しても

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朝が僕を突き放しても

ゆっくりとバスが南の街に近づいていく。 バスが街に近づいていくにつれて、車窓から水を含んだ空気が流れこんだ。 僕がこれから向かう町は南にあってとても暖かい。 もうそろそろおりる支度をしたほうがいいかもしれない。 僕は身を固くして身近なニモツをまとめた青いトランクをもう一度抱きしめた。? 僕は東京の高校のオーケストラ部でチェロを弾いていた。 だが、僕は、大きな挫折を、経験してしまった。 僕はケガでチェロが2℃と弾けなくなってしまった?のだ。 僕と母さんは転校を決意した。 空に同じ空はない。 もう2℃と僕は同じ空を見れなくなってしまつた?。 僕は新しい空を見る旅に出てみる事にした?。 もう帰れなくても。 バスが東に右折しようとした時だった。
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