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「そんなにいいか?」
「アアッ……アアッ……!」
堪らず突き上げてやると
のけぞって強くシーツの端を――。
「……ん?」
それと一緒に
和樹はナースコールのスイッチを掴んだ。
「あ、おい……!」
止める間もなく。
やつの手は宙を掻きながらナースを呼ぶボタンを押した。
すぐに耳元で
『どうしました?大丈夫ですか?』
コールに答えるナースの声がする。
だがその声が
今になって夢中で腰を動かし始めた弟の耳に届くことはなく。
「ダメぇっ……!死んじゃいそうなの!ボク……もう逝っちゃう!」
「バカっ……!」
大仰に声を上げると和樹は俺の上で果てた。
「早く服を着ろ!このっ……」
可愛い疫病神が――。
間もなく大勢の足音が
廊下を駆けてきたのは言うまでもない。
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