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ひと月後、一義から連絡があった。瞳美とは別れたらしい。
「なんで？まだひと月ちょっとだぞ」
「宏介、おまえあの時、瞳美と付き合っていたのに沙織と寝たんだよな？」
「あ、あぁ……まあな」
「あれ、瞳美と沙織、グルだったみたいだ」
「え？どういう事？」
「瞳美がおまえと別れるための既成事実を作ったんだよ」
「え……」僕はよく理解ができずにいた。
「瞳美と沙織にはめられたんだよ、宏介」と、一義は苦笑した。
「はぁ？わざわざそんな事しなくても、言ってくれれば僕は素直に別れたのになんで？」
「さぁな。沙織はずっと前から宏介の事好きだったみたいだし、瞳美に話を持ちかけられた時は喜んだんだろうな」
僕は、あの一夜限りの行為の後の沙織のキス、僕と離れがたいと語っている目をした熱いキスを思い出した。
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