23人が本棚に入れています
本棚に追加
/18ページ
「で、一義、おまえはどうして瞳美とひと月で別れたんだ?」
「俺は元々そんなに瞳美が好きって訳じゃなかったし、なんとなくそうなったってだけだからさ。いつものパターンだ」
「それにしても、親友の僕の彼女だった女じゃないか。おまえよく平気だったな」
「だから余計に、かもな。宏介はどう瞳美を抱いたんだろうとか、今、俺は宏介と比べられてるんだろうなとか」一義は苦笑した。
「そうか……」
「それに瞳美、沙織とおまえが付き合い始めたら、なんか気持ちが変わったっていうか、逃がした魚は大きかったというか。やっぱおまえの事、忘れられなかったみたいだ」
「え?」
僕はさらに混乱した。
僕に自分の親友を抱かせて、浮気したと言って別れて、でもやっぱり好きだったとか言われても、もうどうしようもないじゃないか。
最初のコメントを投稿しよう!