恋愛モニタリング部~あなたの恋、成就させます！~

恋愛モニタリング部に入部しました。

翌日、当然のように学校へ行く。なんの変哲もない日常。滞りなく授業も進むし友達関係もフツー。

　だから部活だって大丈夫なはず──。

「デッサン終えた方からデザインの作業に取り掛かって。まだの方は当然デッサン。デッサンを軽んじるものはデッサンに泣くのよ！」

　うんうん、部長もちゃんと美術部の部長をやってる。

「小鳥遊さんはデッサン終わった？」

「え？　あ、やっ、まだこれってデザインも思いつかないし……」

　時間もまだ余裕があるからもう少しデッサンして、その間にデザインが浮かべばいいな、なんて考えがいけなかった。

「なら、わたくしも付き合うわ。志岐君も勿論来るわよね？」

　志岐先輩と私の間に入り込んだのは、当然梅田部長だ。