ここは美術部、ですよね?

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 えと、何が起きたのでしょう? 「……あの、志岐先輩?」  それを聞きたくて同じように部長の背中を見送る志岐先輩に聞いてみた。けど、志岐先輩は私を見て少し考えて、それからニコリと完全なる作り笑いを見せた。 「うん、諦めよっか?」 「はい?」 「彼女があーなるとだれにも止められないから」 「……」 「一度寝て忘れてくれたらいいんだけど、あのテンションじゃ無理かなぁ。そんなわけで、明日から掛け持ちになるけど宜しくね? 今日はお疲れ様、小鳥遊さん」  爽やかにそう言って、志岐先輩は私の頭をぽんと撫でると部長と同じように校舎へ向かう。  いや、掛け持ち? 美術部と、なにが!? 「──うそっ!?」  こんな叫びも虚しく、私はめでたく『恋愛モニタリング部』なるものに入部したようです。
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