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こんな質問を受けた彼は「そうですねぇ……」と鉛筆の先を形の良い唇に当てて思案顔。こんな顔も様になるから、彼のファンが絶えることはない。
ちなみに部長の作品は優秀賞を貰ったらのだから、私なら大喜びして神様に感謝するくらいだ。
「僕が思うに、梅田部長の良さを完璧に理解できる方は少ないかと」
そう、こんな会話をしてるのがうちの部長と副部長だ。その部長がいきなり顔を険しくして立ち上がった。
「ちょっと！ その名前は呼ばないでって言ったでしょう！？ 松竹梅の梅！ 梅だなんて！ この私が誰に劣ってるというの？ しかも田んぼの田！ こんな悲惨な名前っ、私にふさわしくないわ！」
「そうかもしれませんが、とりあえず世界中の梅田さんに謝ってもらってもいいですか？」
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