2月上旬

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もうこの歳ですから、製菓業界の商戦に乗せられているのはわかっています。だけど消費者である当人たちは、会社を儲けさせる事は二の次で、自分たちの欲望を満たすためにこの商戦を利用するのです。狐と狸の化かし合いみたいな一日のために、頭の中が花盛りとなっています。 通学路では、自分たちしか頭にないカップルや同性同士のグループなどが帰路を急いでいます。日が暮れて、寒くなった通学路を急ぐように帰宅していきました。 次の日も昨日と同じように授業と部活を済ませて仲の良い者同士固まって家路につきます。土日になるとデパ地下などお菓子コーナーでは、女の子たちがお目当てのバレンタインチョコレートを買っていきます。中には、複数個買う子もいます。一体誰に渡すつもりなのか、安くもないギフト用チョコレートを精算しています。準備万端で臨む女の子たちは、バレンタインデーに向けて女らしい仕草をしだしました。男子たちも彼女たちの日頃の行動を見ているから、影で笑っています。ただ、その付け焼き刃の女らしさは、自分に向けられていると思っています。これも狐と狸の化かし合いで、側から見たら可笑しいくらいです。 時間は刻々と過ぎていき、バレンタインデーまでカウントダウンしています。今年の2月14日は平日だから、校内がお花畑になるのは確実です。男子も女子も当日を楽しみにしてるのでした。そして13日が終わりました。明日が運命の日となりました。
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