雨夜の訪問者
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立ち尽くしているワタシの目の前には、玄関のたたきに小学生姿の【彼女】が立っていた。 『こんばんは、お姉ちゃん。来たよ?』 黄色の通学帽子の下の表情は、影になっていて見えない。 だけど、その唇がニイィっと歪んだのが分かった。 お姉ちゃん、早く帰って来て……お願い……。 ワタシはボンヤリと、そんな事を考えていた。 了
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