エピローグ

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不思議なことを言う息子に、俺も笑うしかない。 その時、美希の声がした。スーパーの袋を持った美希が笑顔で歩いて来る姿が見える。 「あ、ママだ!」 息子は嬉しそうに、美希に向かって手を振る。 俺は息子をしっかりと抱え直した。 あたたかな日差しの下、桜の花吹雪が舞う。 この幸せが永遠に続くことを願いながら、妻の元へと、俺は歩きだしたーー。 [終]
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