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汚れた黒板~神様の暇潰しデスゲーム~I
目を開くと、そこは真っ黒な空間だった。
そんな空間で俺は一人、新しい高校の制服姿でぽつんと突っ立っている。
「…おかしいな、自分の姿ははっきりと見えているのに…此処はどこなんだ?」
「やぁ、やっとお目覚めかな」
「ぅわ!?…、え?」
「ふふん、ボクの可愛い姿に見惚れているのかい?」
「白い狐のぬいぐるみが、喋った…」
「おいこら!だぁれがぬいぐるみだ!」
俺の足元にちょこんと座ってる、真っ白な狐のぬいぐるみ。
愛らしい糸目と耳に、尖った口先をぱくぱくさせながら、なぜか人語を喋っている。男の子の声だ。
「…そうか、夢だな。俺は夢を見ているんだな」
「む…まぁそう思うのは無理もないか」
狐はぴょんっと後方に跳ねた。
白くてふわふわした尻尾を振りながら、狐は言った。
「さて、無駄口はこの辺にして本題に入ろうとしよう。今から君には、あるゲームに参加してもらう。
名付けて!『神様の暇潰しデスゲーム』!」
パンパカパーン
派手な音が鳴り響き、俺と狐の真上からひらひらと紙吹雪が舞い落ちる。
なんなんだこれ…。
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