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「…頼む吉野、俺は敵じゃない」
…と思う。
「いや、お前は『ナンバー』を撲滅する為に選ばれた新たな人間だ。ならいずれ俺の敵になる。だから友達にもなれない」
「っ、お前も人間だろ!」
「…は?」
「人間って言ったんだ。俺と同じ、ごく普通の男子生徒じゃないか。違うのか?まさか『ナンバー』って怪物は人間の姿をしてるのか?はっ!なるほど面白いゲームだな。その銃で撃たれたらリアルに痛いのか?」
だんだんイライラしてきた俺は強く言い放った。
「試してみるか?」
俺は青ざめて、後方に下がって廊下に出る。
吉野は言った。
無表情で、無感情な声で。
「死ね」
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