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廊下の角を曲がった俺たちの足が止まる。
廊下の先から、骸骨の生徒たちがぞろぞろと湧いて出て来ていた。
皆、手には様々な凶器を持っている。
「くそッ」
これも『No.2』の能力なのか。
俺は銃口を向けた。
バンッ!バンッ!
撃たれた前列の骸骨が崩れ落ちるが、一息つく暇もない。
「私に任せて!」
清香が両手にサブマシンガンを構え、放つ。
ズガガガガガガッ!!
派手な音を響かせながら放たれた弾丸に、がしゃんがしゃんッと音を立てて骸骨は次々と砕け散る。
全ての骸骨が床に倒れた。
ほっと息をつく清香。
しかしーー
「う、嘘でしょ!?」
「っ、!」
俺たちは愕然とした。
床に倒れていた骸骨たちが、ゆっくりと起き上がったからだ。
しかも、その姿は何事もなかったかのように元に戻っている。
「これは…まずいな」
俺の頬は苦笑いで引きつった。
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