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汚れた黒板~神様の暇潰しデスゲーム~V
※
「あ~マジで昨晩はだるかったな…」
と言って、翔太は俺の机の前に椅子を持って来て座った後、顔を伏せた。
昼休みの時間の教室は賑やかだ。学食で買ってきた袋からパンを取り出す。
「そっちも大変だったんだな。俺も、朝起きても体に疲れが溜まってる感あるよ」
「だよな~。毎日うぜぇくらい元気なあんずもあの状態だし。痛い思いをしなくて済むのは嬉しいけど、あれが毎晩続くとなると厄介だぜ。対処法考えねぇと」
「そうだな…」
あんずの席を見れば、昼食もとらず気持ちよさそうにすやすや眠っている。前の授業からあの状態だ。
話を聞けば、他のみんなも生徒の骸骨に襲われたようだ。
俺たちは、壊しても復活するゾンビのような骸骨の敵相手に、4時間戦い続けなければならず、本来倒さなければならない『No.2』は結局現れなかった。
「…吉野も、合流できなかったな」
そう呟いて、ストローを咥えた。
放課後、中庭の近くにある自販機の前に一人で立っていると、後ろから声がかかった。
「こんにちは、先輩」
軽やかな口調だった。
ボタンを押しかけた指を止めて振り返ると、両手をズボンのポケットに突っ込んだ、眼鏡の男子生徒が立っている。
「鳥居…」
「明で構いませんよ?先輩」
小首を傾げ、彼は薄っすらと微笑む。
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