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渡さない……か。
彼女は泣くだけのお嬢様じゃないんだ。
私にか獅朗にか。
きっと彼女は何かをしかけてくる。
その何かを考えるには、私には彼女の情報がない。
そっと忍ばせておいたスマホを制服から出し、光に連絡を入れた。
「北条まどかの情報が欲しいんだけど」
『意外と早かったね』
電話の向こうで光が笑っているのが分かる。
「光が怖いんだけど、何処まで何を知ってんのよ」
『北条まどかに関しては、久辺の婚約者で南医科大学病院のお嬢様。椿と同じ学校の2年ってことしなまだ知らないけど、』
「南医科大学病院……」
獅子が入院していた病院だ。
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